おバカちゃん注意報

2013年(SBS)133話
韓国語タイトル：못난이 주의보（モンナニチュイボ）
演出：シン・ユンソプ/ミン・ヨノン
脚本：チョン・ジウ

主な登場人物・キャスト

中盤までのあらすじ

父子家庭で育ったジュンス（イム・ジュファン）だったが、13歳の頃、父が再婚。義理の妹ジンジュと弟ヒョンソクは再婚に大反対で、ジュンスを冷たくあしらうが、義母はジュンスに優しく接してくれた。やがて父と義母の間に赤ちゃん、ナリが誕生。5人家族となって幸せな日々を送ろうとしていた矢先に、父と義母が亡くなってしまう。ジュンスは、ナリの子守りをしながら妹弟を養うため、寝る間も惜しんで懸命に働くのだった。

高校生になったヒョンソク（イ・テジュン）は、ある日同級生と殴り合いのけんかをする。ジュンスが仲介に入り、ヒョンソクはその場を立ち去るが、ジュンスが抱きかかえた同級生はすでに死亡していた。ジュンスはヒョンソクを守るため、自ら罪をかぶって殺人罪となり、服役することになる。

10年が経ち、仮釈放されたジュンスは妹弟の元を訪ねる。妹ジンジュ（カン・ビョル）は美容師に、弟ヒョンソクは検事になっていたが、殺人犯の家族という負い目を負って辛い人生を送ってきた二人は、ジュンスを受け入れず冷たく追い返す。ジュンスは弟妹たちを遠くから見守りながら、ドヒ（カン・ソラ）が経営する東大門市場内の洋服店で働く事になる。

大手アパレル会社の孫娘であるドヒは、ジュンスと出会い、惹かれるうちに、今まで家族にさえも閉ざしていた心を開いていく。殺人犯であるジュンスと財閥令嬢のドヒとの前には大きな困難が立ちはだかっているのを覚悟の上、二人は愛を育んでいく。

感想

長編ドラマです。本当に長かったです。でも、ただのホームドラマではなく、復讐ものでもなく、人としての生き方を考えさせられる奥深いドラマです。
KNTVで初放送の時は「おバカちゃん」というタイトルから、軽いコメディタッチのホームドラマかと想像してしまってスルーしてしまいました。でも、ドラマを見た人から、号泣した、感動したとの感想を聞き、見ることにしました。思った以上に素晴らしいドラマでした。

イム・ジュファン演じる主人公が、バカがつくほど超良い人なのです～それで「おバカちゃん」というタイトルがついたのですね。韓国語の못난이（モンナニ）とは、愚か者とかできそこないとか不細工とかっていう意味のようですが、ちょっとこのドラマの主人公を表現する言葉としては日本人的には合わない気がするのですが…。

家族の幸せが何よりの喜びである主人公は、幼い頃から家族のために身を粉にして働き、無実なのに自ら殺人罪となり服役し、その真実を永遠に自分の胸の中にしまって生きていこうとする。血が繋がらない兄弟でありながら、そこまでの愛を注ぐ主人公に胸を打たれます。

両親の死、家族を養う姿と、幼い頃のストーリーから涙しましたが、服役するところ、出所して再会するところ、その後愛する女性ができ葛藤するところ、妹と弟が徐々に主人公を受け入れていくところ、妹のナリが記憶を取り戻し真実が明らかになるところ、などなど、全編通して涙無くしては見れない箇所が多いです。

長編ですが、１話も逃さず、早送り見をすることもなく、あたたかな愛情があふれるドラマの世界に心地よく身を置くことができました。すがすがしい感動が心に残るドラマです。このドラマを作った方々に感謝の気持ちを送りたいです。

皆さんの評価