椿の花咲く頃

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2019年(KBS)20話
演出:チャ・ヨンフン
脚本:イム・サンチュン
原題:동백꽃 필 무렵(トンベッコッ ピㇽ ムリョッ)
Netflixオリジナル

主な登場人物・キャスト

コン・ヒョジン トンベク スナック「カメリア」経営
シングルマザー
カン・ハヌル ファン・ヨンシク 警察官
キム・ジソク カン・ジョンリョル スター野球選手
ピルグの父
チ・イス ジェシカ ジョンリョルの妻
モデルでSNSスター
ソン・ダムビ ヒャンミ 「カメリア」のアルバイト
キム・ガンフン ピルグ トンベクの息子(8歳)
オ・ジョンセ ノ・ギュテ 自称次期オンサン郡長
ヨム・ヘラン ホン・ジャヨン ギュテの妻、弁護士
コ・ドゥシム ドクスン ヨンシクの母
オンサンのドン
イ・ジョンウン ジョンスク トンベクの母
コン・ヒョジンのプロフィール 名前表記:공효진 Gong Hyojin 生年月日:1980年4月4日 血液型:A型 Instagramrovvxhyo コン・ヒョジンの出演ドラマ 2019年 SBS「椿の花咲く頃」スナッ...
カン・ハヌルのプロフィール 名前表記: 강하늘 KangHaNeul 生年月日:1990年2月21日 血液型:B型 Instagramkanghaneul_ カン・ハヌルの出演ドラマ 2022年 KBS「カーテンコール」...

中盤までのあらすじ

閉鎖的な田舎町オンサンに子どもを連れて引っ越してきた、未婚のシングルマザー、トンベク(コン・ヒョジン)は、町でスナック「カメリア」を経営している。町のおばさん達は、トンベクに一目おきながらも、目立った存在のトンベクをよそ者扱いしていた。唯一トンベクの味方になってくれたのは、オンサンのドンと呼ばれる存在のドクスン(コ・ドゥシム)。トンベクとドクスンは親友と呼ぶ仲に…。

一本気で正義感の強いヨンシク(カン・ハヌル)は、オンサンの交番の警察官となって町に帰ってきて、トンベクに出会い、一目ぼれする。子どもがいようと居酒屋をやってようと関係ない。トンベクに猪突猛進にアタックする。トンベクもヨンシクの一本気な性格に惚れ、ヨンシクが親友のドクスンの息子とは知らずに恋人として受け入れる。

いっぽう、オンサンの町では5年前に未解決の連続殺人事件が起こっていて、トンベクはその最後の殺人事件の現場の生存者であり目撃者だった。当時トンベクは友人を亡くして怖い思いをした上に目撃者としてマスコミにしつこくつきまとわれて傷つき、思い出したくない出来事だった。ある日、その殺人事件の犯人によるものと思われる殺人予告メッセージが、トンベクの店の壁に描かれていた。警察官のヨンシクは、トンベクを守るべく、犯人を突き止めようと奮闘し始める。

予告編

『椿の花咲く頃』予告編 | Netflix

感想

素晴らしいドラマでした!!
韓国で2019年9~11月の放送時に大きな反響を呼び、韓国ドラマの歴史に残る作品とも言われています。

最近のドラマはソウルの都心を舞台とした、都会的なオシャレなシチュエーションが多くなってきましたが、このドラマは、ソウルから離れたオンサンという田舎町が舞台です。実際には存在しない架空の町のようですが、劇中、ソウルから車で行き来することも多かったので、ソウルからそんなに遠くは無い設定のようです。
時代は現代なのですが、日本で言うと昭和な雰囲気。町のおばさん達の着てる服もはっきり言ってダサい!でも、主演のコン・ヒョジンは、さすがファッショニスタと呼ばれる女優さん。なんでもない安い服を着ていてもおしゃれに見えます。

前置きはさておき、ドラマの内容ですが、シングルマザーと年下男性の恋愛母と子の思い連続殺人事件の謎、この3つのテーマが3本柱になっています。

序盤はシングルマザーと年下男性の恋愛から入ります。年下男性のヨンシク(カン・ハヌル)のトンベク(コン・ヒョジン)への思いがただただ一途で、思いの告げ方が笑えるほどストレートで、気持ちがいいんです。カン・ハヌルの素の性格に近いのでしょうか、一途で明るくて曇りのない純朴な青年ヨンシクの好感度がとても高くて、私のカン・ハヌルのイメージもかなり上がりました。

中盤から、連続殺人事件の謎が少しずつ挟まれてきて、ぐいぐいと謎解きに引き込まれていきます。

それに並行して、まずは、トンベクの8歳の息子ピルグの母親への思いが描かれます。幼いながらも母親を守ろうとする思い、母親の幸せを願うため葛藤する姿が健気です。

そして、トンベクを捨てた母が現れます。最初はこの母が謎だらけなのですが、だんだんと事情がわかっていき、終盤は大変な展開になっていきます。終盤はこの母と子の思いに泣かされます。ここ数年で一番泣いたかも…。このドラマの一番のテーマでありメッセージはこれだったんだなって見終わってから思います。

とにかく、脚本がいい!演出もいい!
泣けるテーマや殺人事件をテーマにしながらも、随所にコミカルで笑える部分も取り入れられていて、その組み合わせ方が素晴らしくて、最終話でのどんでん返しもあり、見どころが満載で、完成度が高いドラマです。

そして、脇を固めるヨンシクの母、トンベクの母、ピルグの父を演じるキム・ジソク、ヒャンミを演じるソン・ダムビ、皆さん演技が良かったです。8歳の息子ピルグも本当に演技が上手!
総合評価が高く、私のオススメ韓国ドラマの上位にランクインです。

(追記)
トンベクのお母さんを演じるイ・ジョンウンさん、ここ数年のドラマに多数出演されてますが、映画「パラサイト」の家政婦さん役で一躍有名になりました😊

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